
そしていよいよ午後の決勝です。
出走前のミーティングでスタートの重要性は伝えてあります。
「うちのマシンは、前に出ちゃえば抜きにくいセッティングにしてある。真優姫のスタートと1コーナーは誰より速い。とにかくロケットスタートを決めて、1コーナーではぜったい引くな!!自信持って行け!!とにかくスタートだ!スタート!!」
グリッド上では最大のコンセントレーションでスタートを待ちます。


そして運命のブルーシグナル点灯

ファー!!

ファー!!

ファー!!

ファー!!

*画像はすべてイメージです・・・
スタート大失敗や…
気負いすぎたのか、クラッチワークをミスして大ウィリー大会…
1コーナーに進入するときは、ビリから2番目までポジションを落としました…
「スタート!スタート!」って言いすぎた…
今までの柴田真優姫ならこのまま終わってたと思いますが、今回は違います。
2週目の最終コーナーでスムーズに前走者をパス



そのあとは前走者をなかなか抜けるタイミングをつかめないまま周回を重ねますが、8週目のヘアピンでついにパッシングに成功!

さらに前走者との距離を縮めますが、わずか12周のレースは短すぎました…

結局予選順位と同じ7位でチェッカー!
ピットに戻ってきた柴田真優姫に「スタートやっちゃったな…でもいいレースだった…」と伝えると、少しはにかみながら悔し涙・・・

いつものロケットスタートが決まってれば、タイムから判断すれば4位集団で走れたのに・・・
ライダー、サポートスタッフともに非常に悔しいレースでした。
そしてスカラシップライダーの奥田教介
スタートはまずまずで、4位集団とバトルを繰り広げつつ周回を重ねます。

レース中盤、急にガクッとペースが落ちました。
直線では左手でステップ回りを探っています。

マシントラブルか!
後で聞いてみると、シフトペダルのペグが振動で脱落したそうです。
(ちなみに柴田号のマシンの整備はすべてナップスのメカニックが、奥田号の整備は教介くんのパパが行ってます)
シフトダウンはなんとかなるものの、シフトアップはどうにもならず、直線でのみ「左手」でシフトアップしていたそうです…

その状態で残り周回をこなし、なんとか5位でフィニッシュ。
貴重なポイントを獲得しました。
前日の練習走行で転倒した際にシフトペグが折れ、その際に新品に交換したので部品のヘタリは考えられない・・・
メンテナンスを勤める彼の父もこの部分が緩みやすいことは把握しており、走行前には必ず増し締めしていた・・・
注意はしていたのですが対策が甘かったようです…

二台とも目標とする順位は獲得できませんでしたが、実りのあるレースでした。
特に柴田真優姫は前回の3時間フルコースのお説教をくらったレースに比べたら、格段の成長を見せた!
1コーナーの入りは誰よりもカッコよかったぜ!!
メカニックやマネージャーとの連携もいい感じに進んでいる。
車両も徐々にパフォーマンスを発揮してきた。
今シーズンも残すところあと2レース。
わがチームは歩みは遅いながらも確実に進歩しております。
教介くんもマシンのメカを担当する父を一言も責めなかったのは偉かったぞ!
君たち親子はとっても固い絆で結ばれてる!

サーキットまで応援に来てくれる素敵なママや、かわいい弟君もみんな君の味方だ!!
一人で乗ってるんじゃないんだぜ!!
聞けばレース資金調達のために月〜金の学校の後、夜中までアルバイトして金曜日帰宅したらすぐにお父さんとサーキットに直行という生活を何週間も続けているそう・・・
そういえばハンドルバーとか左右のレバーとかヨレヨレなの使ってるもんなぁ・・・
もうちょっとなんとかしてやんないとなぁ・・・
最後に両ライダーのレースレポートをどうぞ。
柴田真優姫

土曜日は朝からタイムを出すことよりも自分に合ったバイクをつくることを考えていました。
三通りのスプロケットを試したりインジェクションのセッティングをかえたり空気圧を少しずつ変えて見たり車高やサイレンサー、フロントフォークの中のスプリングのバネレートやオイルの油面をかえたりもしました。
午前中は全然上手くバイクが作れず、少し焦りもありましたが、午後は一本一本走行するたびにバイクも自分も良くなっていき、いいバイクを作ることもできたし、目標のタイムに近づけることができたのですごく良かったと思います。
当日の朝のフリー走行では緊張してしまったせいで上手く走ることができませんでしたが、フロントフォークの中のセッティングを変えて予選に挑みました。
予選結果は7番でしたが、リラックスして自分のペースで走ることができました。
フロントのセッティングを変えたことによりまた走りやすくなり、目標のタイムと自己ベストタイムの両方を上回ることができました。
決勝ではスタートでミスしてしまい、出遅れてしまったのが大きな失敗でした。その後も前者を上手くパスできずに予選と同じ順位でチェッカーを受けました。
決勝はすごく悔しい結果に終わってしまいましたが、前日から通して自分の目的としていた、自分に合ったバイクをつくることができた上に自己ベストタイムを出せたことが良かったことだと思います。
今回の経験を今後も活かして頑張りたいと思います。
ありがとうございました。
--------------------------------------------------------------------------------
奥田教介

土曜日は
1本目
久しぶりの桶川でリズムが合わず,走りにメリハリがなかったのですが今までのベストのコンマ3落ちの46秒5が出ました。
2本目
1×バネの方がアクセル開けていくとき曲がってきてくれていてよかったのですが、タイムは×××バネで46秒2が出ました。
そして3本目
前後のサスセットを変更して出ていったところ10コーナーハイサイド転倒
次の4本目は新品タイヤつけてまたも転倒
5本目は修理に時間がかかり走れたのは5分ほど
6本目
サスセットは5秒入れられるセットのはずだったのですが、
走り始めてすぐにリアブレーキの調子がわるくなってしまい、46秒4止まり。
エアーをかんでしまっていました。
前日で気づいたのは
岩井で右コーナーのハードブレーキングはまあまあ身に付いたのですが、左コーナーが全然ダメでした。
そしてレース当日
フリー走行
タイムは46秒2で、昨日よりブレーキングポイントを奥にとるように心がけたところリアが沈まなく、向きが変わらなくなってしまったので若干変更し、タイムは45秒944で自己ベスト更新。4位でした。
そして決勝はスタートがうまくいったのですが、前を抜かすには足りず、2コーナーで4位。
そして加速が鈍ってしまい3コーナーで1つ下がり、1周目は5位でもどってきました。
そして前が2コーナーでミスをした隙に4位に。
そして前3台が先に行ってしまっていたのでこれ以上は離されないようにと走り前が抜きあっていたときに少しつまったのであと1回抜き合いをしてくれれば追い付けると思っていたら、8コーナーでシフトが上がらなくて9コーナー進入でコウキに並ばれてしまい粘ったのですが最終立ち上がりでもギアが上がらずあっさり抜かされてしまいました。
なんでシフトあがらないんだ?
と思ったらシフトレバーがなくなっていました。
かろうじてビスが刺さったままだったので引っ掛かるときもあり、なんとかついていこうとしたのですが、シフトに気を使ってしまいタイムが下がってしまい、最後は手でアップしたりしました。
そしてハラツヨさんが転倒し僕の後ろで復帰したあと3コーナーで入って来たのですが外から被せて押さえました。結果は5位で入賞だったのですが悔しかったです。
次の10月19日の筑波ではトップ争いをしたいです。
まずは来週の練習で常時10秒台だせるように作戦を練っていきます。
ありがとうございました
注.セッティング詳細のみ非公開箇所有り
------------------------------------------------------------------------------
次のレースは10月19日(土)筑波選手権の最終戦。
皆様の応援お待ちしております。
ありがとうございました。
http://www.jasc.or.jp/race/roadrace_13/
写真撮影協力 @gally728様
Special Thanks
XAMスプロケット様、デグナー様、グリップ商事様、EKチェーン様、BEAST EYE JAPAN様、ワコーケミカル様、岡田商事様、SHOEIヘルメット様、72Jam(アルファテック)様、SPIDI様、Projectμ様、56Racing様 マジカルレーシング様、MRF様、Protec様(順不同)
Team WAKE SLIDE様 @gyouza_suki様 (株)阪本貴金属製作所様、ゆの様、増田筋肉堂様、I氏(行!行!)様、W_Talker様S.SAWAGUCHI様、0za5a516様、S.SAKAMOTO様、GALLY様、TJ様、ダムトラックスカフェ様、Y.Shimokawa様、H,Ohta様、会長様、@yuichi-blue様、ヒラノハジメ様、ONS様、みこちん工房様、まるよ様、SAYURI.S様、osuzu0310様、直由貴様、ジオン公国整備課様、VTEC様、Kuuga様、n_shinano様(順不同)